1970年頃に小中学校に行っていたガキンチョはマンガやTVアニメの影響が凄かった。
三角ベースでいちいち「大リーグボール!」
ちょっと驚くと「シェーッ!ざんす」と言いながら腕や足をカクカク曲げたり
ライダーキック!とか「オラは死んじまったダァ~(^^♪」とか
スカートめくって「オゥ! モーレツ!!」とか (...さっちゃん ごめんなさい
とにかくアホなセリフを得意そうに喚くのがアイデンティティ(笑)だった。
(今のガキンチョでも同じなのかもしれんが 少子化なのか、品質が良くなったのか
全集中!とか 領域展開!とか「ナチスの科学は世界一チイイイイ!! 等々と
御町内で絶叫しているのはあまり聞こえてこない。
当時、そんな決めセリフにも暗黙のルールがあって
「誰よりも早く言わないと」価値がない 先手必勝、2番手3番手では白けられる というものだった。そんな過酷な学級ガキ競争社会の中で、ある日 聞いたことのないセリフを呟く奴(SW)がいた
「ナラ.. ナラナラ ナラ~」とも「奈良なら 成らぁ~」とも聞こえるが
取り敢えず、何か気に食わないとか不愉快な状況で「ナラナラ」言い出した
「千葉千葉 ちばぁ~」「滋賀滋賀 しがぁ~」みたいにナンセンスな響きだった。
SW本人は、未だ誰も言ってないこの一番乗りのセリフをいたく気に入っているようでやたらに連発した 我々、二年G組新語審議委員会は「中々、独創的なフレーズかもしれない 使う場面がかなり限定的だが」とか思っていたが
取り敢えず「ナラ.. ナラナラ ナラ~」の新語登録商標と独占的使用はSWのものと認めようと合意された (我々が積極的に採用しなかったのは ナラナラの出所が分からないからという理由もあった。
その後 やはり我々は相変わらず教室でふざけている時
SWは「ナラナラ ナラ~ このうらみ はらさで おくべきかぁ~~!」
と得意そうに必殺のロングヴァージョンを披露したのであった。
我々の中でSWの評価が
「中学2年生のくせに基礎的な日本語リテラシーに問題のある奴」としてダダ下がりになったのは言うまでもない。
ナラナラでは魔太郎の背景で燃え上がっている憤怒の炎が意味分からんですがな
参考文献 藤子不二雄A 魔太郎がくる!! 1972年 - 1975年